【No.9】「超」入門 失敗の本質

読書

おすすめ度:★★★(★5つ中)

読みやすさ:★★★(★5つ中)

「超」入門 失敗の本質を読む目的

・もともと日本が第二次世界大戦で敗戦した原因を戦略の観点から知りたかった
 ただし失敗の本質の原書は本屋で見てみるとかなり難しいと感じた

・さらにこの失敗の本質の考え方はビジネスに通じると何かのニュースで見たことをきっかけに
 分かりやすく解説している本がないかと探したときに見つけた本書

・当時の日本、現代の日本も根本的には性質面で変わっていないはずなので、その失敗の反省を
 学び自らに取り入れていきたい

学び・気づき

■日本が負けた理由

 結論から言ってしまうと理由は大きく3つ

  ①全体を俯瞰して勝てるポイントを見つけられなかったから
  ②現場の声を中枢が吸い上げて物事を考えられなかったから
  ③イノベーションに対して軽視し対応が出来なかったから

 まずこれをそれぞれの戦時に置き換えてみる。

①全体を俯瞰して勝てるポイントを見つけられない日本人

 当時日本は零戦という機体を極限まで軽量化した画期的な戦闘機を開発した。
 機体を軽く出来たことにより燃費がよく空中戦で制空権をとり敵国の戦闘機を圧倒すること
 ができカミカゼの呼称で米国も手に負えないほどだった。

 しかし米国はその失敗を糧に零戦が出てきた後、その本質を探ろうとした。

 前述の通り零戦は機体を極限まで軽くし、パイロットも芸術の域まで練磨し続けた。
 その結果1対1の戦いでは勝てない戦いは無いほどまでに成長をした。

 そこで米国軍は勝てない理由の本質=1対1にしないことを選んだ。
 2対1で戦うことを選んだのである。

 これを読んだときなるほどと思った。実に論理的で確信をついた部分。逆の発想。
 おそらく当時の日本人にはこの発想はできなかっただろう。

②現場の声を中枢が吸い上げて物事を考えられない日本人

 ミッドウェー海戦。当時破竹の勢いで占領区域拡大、向かうところ敵なしであった日本が
 この戦いを境に敗北し続ける転換点になる海戦。

 敗因は無駄な戦い方をしていたからである。

 日本軍は最高の航空隊がいたので上層部は慢心していたが、現場からすると圧倒的な不利
 である声が多数であった。しかしながら中枢は戦力を投入することを選んだのである。

 結果は現場のことを分かっていなかった日本の大敗であった。

③イノベーションに対して軽視し対応が出来ない日本人

 当時レーダーによって機体の位置を探る新たな取り組みが行われていた。
 米国の科学者たちはこのレーダーを開発し、軍部は自分たちの知らない技術は
 科学者に任せた。 

 日本もドイツを視察した際にその存在を知っていたのだが技術者を軽視した。
 その結果が惨敗に繋がった。

 ここから分かるように日本は転換点に弱いのである。

 戦略とは目標につながる勝利を選ぶか考えること。日本は指標を発見する力が弱い。
 体験学習によって勝利することはできても長続きはしない。

■現代日本にもこの流れは繋がっている

 日本の電機メーカーが凋落してしまったのも同じ構造である。

 液晶テレビかプラズマテレビか?
 多くの購入者にとってはその違いが分からず、どちらでも良いような争いの観点で
 日本国内市場において競争し、液晶が支持普及されることが徐々に分かった途端
 世界に目を向け液晶パネルの巨額投資を行った。

 さらにその際、テレビ単体の画質が上がることのみに注力し、世の中の動向や求めている
 ものや将来にどのようなものを売っていくなどを考えなかった。

 日本というガラパゴスの中で戦っている間、世界は目まぐるしく動いて気づいたときには
 手遅れ。敗北しているのである。

ネクストアクション

・失敗の本質についてざっくりとは理解できた。しかしながら実際そのとき自分がその場に身を
 置いていたら違った行動ができていただろうか?

・失敗の本質にあるような3つ理由は、日本と諸外国との教育の違いに原因があるように思える
 例えば日本の勉強は暗記型中心で、答えがあるに対して正確に着実に回答していくことが多いが
 米国は1つだけが答え出ない課題に対し皆で議論をし考え解決法を導いていく教育システムだ

・悲観だけする必要はないと思っている。日本の教育がそうだとしたらこの情報を知った個人は
 正に今から日々、思索し、読書し、周りと議論し、批判し合い解決策を導き出す場を作れば
 良いだけだ。他力にならず自力でそういう取り組みを行っていくことも重要

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